「反応がない」「ピクリとも動かない」報道は本当か? 「菅義偉」元首相の現在 後継の元秘書が当選“最終応援演説”の中身とは
話は自身の功績に
菅氏:私自身……官房長官を7年8カ月……総理を1年務めさせていただきました。いろんな方から、いろんなことを言われますけれども……やはり官房長官というのは取りまとめですから、全体が見えます……総理大臣はさらに日本全部ですから……総理大臣にできないことはできないんです。
――ん???……。
菅氏:そうしたことを考えるとき、新型コロナの問題が発生し、亡き安倍……晋三総理が体調を崩して辞任したとき……私自身官房長官の取りまとめを8年やってきて、これで総理大臣として新型コロナ……一転収束させる……そうした状況でありましたので、新型コロナのワクチン接種が……まさに最大の効力があると……そういう中で日本が1日100万回ずつ……ワクチン接種をする。そういうことによってコロナを克服する……収束することができるだろうという思いで……決断をして……コロナは皆さんご承知の通り……世界水準から見ても、圧倒的に早い時期で対応し……収束を迎えることが……できたと思っています。それと……。
――菅氏の話はこの後、不妊治療の保険適用、携帯電話料金の値下げ、ふるさと納税の導入を反対を押し切って実現させたことといった自身の功績に及んだ。その途中、事例が長くなりすぎて「私が何を言いたいかと申し上げますと」というフレーズが2度入った。どう収拾をつけるのだろうと思った矢先である。
グータッチでお見送り
菅氏:反対論者は党内にもいっぱいいます……そこで議論して論破して……まず党内で法律を作って国会で成立させる……そうした動きのできる人間を私の後継にしたい。そう考えたときに……新田候補しかおりませんので……今日こうして皆さんにお願いをしている次第でございます……私自身、総理大臣になったときに、(新田候補を)総理大臣秘書官にして試してみたんです……その私が言っているのだから間違いないです……是非、皆さんに新田候補をよろしくお願いをして、私の挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。
会場には万雷の拍手が鳴り響き、新田候補が菅氏の手を取って万歳のポーズ。なにやら菅氏の政界卒業式のようだ。その後、主役である新田候補が最後の挨拶を行うが、それを聞く菅氏の表情に覇気はなく、拍手をする手にも力がなかった。
無事に決起大会が終了し、観客が出口に向かうと、出迎えていたのは新田候補。その先には菅氏、そして元ファーストレディーの真理子夫人もいて、それぞれがグータッチで見送った。言うまでもなく、人だかりができたのは菅氏と夫人だ。顔を見知った支援者がいたのか、ときおり菅氏の表情も明るくなっていた。「反応がない」「ピクリとも動かない」報道はさすがに大げさであることがわかったが、往年の“キレ”がないのは事実のようだ。
事務所関係者が言うには、
「菅先生の応援は、警備の関係もあって街頭はなしで箱物のみに来てもらった。やっぱり体調的にね、痩せたし、しゃべる速度もゆっくりになったし、誰が見ても良くはないんだなっていうのはわかるよね」
2月8日、新田氏には早々に“当確”が出て、選挙事務所からのテレビ中継には当選を喜ぶ菅氏の姿も見ることができた。かなり安堵したものと思われる。今後はゆっくりされてもいいのではないだろうか。




