「オレはヘマはしない。見つかる心配はない」…25歳の殺人鬼がたどり着いた“恐ろしい結論” 完全犯罪が崩れた「隅田川で発見された証拠」とは
事件の背後にある因縁
この事件には、奇妙なエピソードがある。犯行当日の夜、酔って先に寝入ったXさんが、Yさんに布団へ手招きをするような手つきをしたという。それに対してYさんは、
「今晩に限って、変な手つきをして気持ちが悪いね」
とつぶやいた。それをふすま越しに聞いていたという小林は、後にこう供述している。
「間もなくオレに殺されるので、虫の知らせでもあるらしいと思った」
〈そして、二つの手首が相次いで発見されたことから事件が発覚。(Xさん)には小さな前科があったため、指紋から身元が割り出され、小林の犯行が明るみに出た。事件の解決を導いた(Xさん)の手。犯行の晩の「妙な手つき」は、そのことを暗示していたのだろうか。〉(前掲書より、一部改)
小林は昭和9年9月19日に死刑判決を受け、10月12日に執行された。
【第1回は「“KY”の2文字が刻まれた革製トランクから『クビを斬られた男の胴体』…日本初のバラバラ殺人事件「鈴弁殺し」の“かつて例のないほど無残”な犯行」】



