「私はDV夫と命がけで離婚。あなたは?」W不倫の相手に迫られて 結局すべて失った50歳夫の間の悪さ

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結衣さんの姿を見て…「離婚なんて言い出せない」

 早く自分も離婚しなくてはと思っているところへ届いたのは義父の訃報だった。さすがの結衣さんもショックを受けたようだった。さらにその後、義母も体調を崩して入退院を繰り返した。

「親孝行もできなくてと結衣が泣いているのを見て、僕もそんな気持ちだったよと思わず慰めました。『あなたのおかあさんのときはごめんなさい。私が傲慢だった』と突然、結衣がすがりついてきたんですよ。そんな状態で離婚なんて言い出せない」

 結衣さんは、仕事をやめて母を引き取ろうかなとまで言いだした。職場の先輩に相談したら、さすがに引き止められて翻意したようだが、晃匡さんもどうしたらいいかわからなくなった。真智子さんは文句も言わず、日常を楽しそうに過ごしている。だがそれは、彼との未来が見えているからこその明るさだということもわかっていた。

いきなりのシャットアウト

「それから1年ほどたったとき、さすがの真智子もしびれを切らしてきたんでしょうね。どうなってるのとたまにひとり言のように聞かれました。僕は状況を話していたので、『ごめん、もう少しだけ待って』と言うしかなかった」

 さらに1年後、真智子さんからいきなり別れを告げられた。

「待つことに疲れた。もう期待しない。離婚するまで連絡してこないで」

 いきなりのシャットアウトだった。真智子さんならいつまでも待ってくれるはず。そう思っていた晃匡さんが甘かった。真智子さんは「自分がずっと同じところに留まって先に進めない感じがして嫌なの」と言った。

 その後、今度はいきなり結衣さんから離婚を切り出された。ずっと裏切っていたのねと、妻は鬼の形相で迫ってきた。

「こんなに侮辱されたことはないといきり立っていました。あなたのすべてが嘘だったのねって。急にそんなふうに言われたので、『きみだって浮気してただろ』と返してしまい、結果、自分の浮気を認めることになった。墓穴を掘ったようなものですね」

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