「高校生が小学生の頃に遊んだグッズを買っていくんですよ」 流行語「平成女児」ブームの舞台裏…専門店に訊いた「平成グッズ」が売れる理由

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懐かしさの基準が変わった?

――なんと、現役の高校生が、小学生の頃に親しんだものを懐かしんでいるのですか。

ふうちゃん:「アイカツ!」はコンテンツが誕生して10年以上経っていますが、既に、一部の人たちにとっては懐かしく感じられる存在になったようです。私が最近感じていることですが、一昔前の高校生よりも、今の高校生の方が、考えが大人っぽくなるのが早いかもしれません。昔のものを好きになる年齢が、昔よりも若いといいますか。

――確かに、それは私も取材をしていて感じます。

ふうちゃん:一般的には、“平成はまだレトロではない”と感じる人も多いと思います。でも、“懐かしい”の基準というか、感じ方が変わってきたんだと思います。友達が「Re:ゼロから始める異世界生活」を「懐かしいなあ」と言ったのを聞いたときは、あなたはどの時空から来たんだと思ったのですが(笑)、彼女に言わせれば、「10年以上経ったコンテンツはレトロ」なんだそうです。

きょどりん:当店の1号店では、平成の美少女ゲームやアニメのグッズを販売しているのですが、10~20代の人が、2000年代後半に流行った「けいおん!」のような作品のグッズを買うんですよ。先日も中学生が「けいおん!」がローソンとコラボしたグッズを買っていましたが、極まっているコレクターが集めるものを若い世代が買っていく光景は新鮮でしたね。

 私の印象ですが、どうも、若い子たちは2000年代のアニメ文化やインターネット文化に一種の憧れがあるようなんですね。「ニコニコ動画」の全盛期に興味があるという人もいましたし。当時のアニメをNetflixなどの配信サイトで見て、素直に感動したという人も多いようです。

ふうちゃん:私は1990年代にヒットした「サクラ大戦」が好きなのですが、当店のお客さんで、2人の高校生が関連商品を買ってくれるんですよ。それに、私から「サクラ大戦」の話を聞くのが好きなんだそうです。

――「サクラ大戦」が令和の高校生に受けるんですね。

ふうちゃん:高校生の間で一番流行っているのはもちろんソシャゲですが、アプリを開いたらすぐに美少女が出てきますし、ネットを見たらいくらでもそういう絵を見ることができるわけですよね。そういった環境に慣れてしまうと、人はかわいい以外の魅力を追求するようになっていくのだと思います。

「サクラ大戦」はかわいいだけでなく、熱いとか、ときめきとか、人生のいろんな感情を体験できる作品です。今のソシャゲにハマればハマるほど、欠けているものを探しに行く人がいる。昔のゲームは、ゆっくりと楽しみながら良さを感じるものが多い。これは令和の時代のコンテンツにはない魅力だと思います。

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