「教科書を一度読むだけで暗記」 片山さつき財務大臣の「異次元の天才エピソード」 同窓生は「有名進学塾トップで、鳴り物入りで中学に」
「女の子女の子しているタイプではなかった」
「大蔵官僚の初任給は10万円でした」
そう回想するのは1982年入省の同期、田中修・拓殖大学大学院客員教授である。
「お金がないから、役所に近い虎ノ門の『天狗』とかで安酒を飲むわけです。その頃は赤字国債大量発行時代でしてね。赤字国債自体が法律違反だから、毎年、特別法を作って発行するのです。『赤字国債0』を目指すのに必死の時代で、『これからどうやっていこうか』なんて話をけっこう熱くしていました」
片山大臣は、当時から野心に満ち溢れていたのか。
「それはまったく感じませんでした。いまの財務官僚採用者は3分の1くらいが女性ですが、あの頃は何年かに1人、女性が入ってくるような時代だったから、それが逆にプレッシャーだったと思う。偉くなりたいというのはみんなあったけれど、彼女は『女性官僚としてのパイオニアになる』『先例を作る』ということを真剣に考えていた気がします」(同)
大臣の「女性」の部分について「天狗」の飲み仲間たちはどう感じていたのだろうか。
「片山さんは、女の子女の子しているタイプではなかったし、愛嬌(あいきょう)を振りまくタイプでもなかった。見た目が華やかで目立ってはいましたが、『天狗』でも用語や知見の出し方など、言葉の端々に優秀さがにじみ出ていた。できる人だな、と強く感じました」(別の同期)
一方、その並外れた優秀さからくるのか、彼女に対しては「怖い」というイメージもついてまわるようだ。財務省には旧大蔵省時代から続く「恐竜番付」というものがある。早い話、いまでいうパワハラ上司のランキングだが、何事もトップできた片山大臣はここでも上位に位置していたという。
後編では、パワハラ上司としても知られた大蔵省時代のエピソードなどについて詳しく報じる。



