福岡県立高では「豚骨カレーラーメン」も! 全国各地“高校学食”ご当地メニューは傑作ぞろいだが…「学食天国」大阪、埼玉、福岡でも“学食の存続に危機感を抱く”非常事態に

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 第1回【「高校に学食あった?」への反応は地域によって大違い…「都立高」はゼロなのに「大阪府立高」は134校で設置のナゾ 専門家は「学食に大きな教育効果」を指摘】からの続き──。デイリー新潮は10月から12月までアンケート調査を実施し人口ランキングのベスト20に選ばれている都道府県(註1)に「都道府県立の高校における学食数」の回答を依頼した。(全2回の第2回)

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 詳しくは第1回の記事をご覧いただくとして、この第2回の記事では学食の設置割合が高い自治体のベスト5を再録する。

【学食の設置割合と設置校数】
1位 大阪府(91・78%:146校中134校)
2位 福岡県(85・26%:95校中81校)
3位 兵庫県(78・40%:125校中98校)※註2
4位 宮城県(63・49%:63校中40校)
5位 埼玉県(60・60%:132校中80校)

 一方、学食がゼロと回答した自治体は東京都、愛知県、茨城県、新潟県、岐阜県、栃木県の1都5県だった。

 以上を踏まえて、第1回の記事では紹介できなかった都道府県の詳しい回答を見ていきたい。まずは「伝統料理を高校の学食で提供したり、地産地消の取り組みなどを行ったりしていないか?」という質問に対する、静岡県と福岡県の回答だ。

 静岡県は浜松市にある静岡県立浜松大平台高校の学食が地産地消に取り組んでいる。具体的には日替わりランチとして提供されている「牛タンコロッケ定食」だ。

 静岡県の教育委員会によると、牛タンコロッケは味つけに県産の塩が使われ、浜松市製造のピーナツバターを使用した「ほうれん草のバターピーナツ和え」が小鉢として添えられる。さらに収穫の時期と合えば、生徒が栽培した野菜をみそ汁の具として使うという。

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