没後17年 「飯島愛」はなぜクリスマスイブに“孤独死”姿で発見されたのか 知人たちが語っていた「心の空白」

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7万2000件の書き込み

 彼女が亡くなった後、世間を驚かせたのは、両親によって運用が継続されたブログに、彼女に向けてのメッセージが多数寄せられ続けたことである。「あいちんは元気かな??って おかしいかもしれないけど…まだ何処かに居そうでさ…」「愛ちゃん いつも助けてくれてありがとう 私、愛ちゃんの愛にいつも救われてるょ。。。」。こういった書き込みはブログが2015年に閉鎖されるまで、7万2000件にも及んだ。

 飯島の死後10年経ち、前述のモトはこんな思いを抱いたという。

「あの時、会って話していたら、悩みなんかを聞くことが出来たかもしれないね。そうしたら……。アイツと付き合って味わう、唯一の後悔だな」

 墓参りに行ったことは一度もない。

「だって、飯島はあそこにいないじゃん。でも、年に何度か必ず思い出しますよ。一緒に行った場所にたまたま行った時とか、ふと、ね。遊びに行ったり旅に行ったりした時も、飯島がいたら面白いだろうな、と思う。彼女がいなくなっちゃった分、芸能界がつまんなくなっちゃったなあとか、ね」

 突然の死から17年。この日本には、モノにも金にも満たされながら、なお心の空白に苦しむ人々が少なくない。芸能界でゼロから上り詰め、スポットライトを浴びながらも、その陰で言いようのない孤独と戦い続けた飯島愛。17回忌を過ぎた今でも彼女が人々の記憶から決して消えない理由は、そこにあるのかもしれない。

 関連記事「【飯島愛・波乱万丈の人生】亡くなる2年前から痩せ始め、直前には『裏切られた』…何が彼女を孤独死に追い込んだのか」では、飯島が死の直前にあげていた悲痛な叫びについて詳述している。

デイリー新潮編集部

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