なぜ、「炎チャレ」復活がこれほど注目を集めるのか 「電流イライラ棒」も健在、賞金は1000万円に
普遍的な魅力
伝説の人気番組「炎のチャレンジャー」が25年ぶりに復活することが発表され、大きな話題となっている。「ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!」は、1995年10月から2000年3月までテレビ朝日系列で放送され、最高視聴率21.7%を記録した国民的バラエティ番組である。四半世紀という長い時間を経ての復活に、なぜこれほど注目が集まっているのか。【ラリー遠田/お笑い評論家】
***
第一に、時代とは関係のない普遍的な魅力がある番組だったということだ。挑戦者が賞金100万円を目指してさまざまな番組オリジナルの競技に挑むというシンプルな構成は、時代を越えて人々を惹きつける力を持っている。
挑戦者が体を張って全力で競技に臨み、成功と失敗を繰り返す姿には、見る者の心を揺さぶるものがある。その瞬間瞬間に演出では作り出せない生の人間ドラマがある。
この番組の代名詞とも言えるのが「電流イライラ棒」という競技である。電極棒を金属製のコースフレームや障害物に当たらないよう、ゴール地点まで運ぶというこの競技は、幅広い世代の視聴者から人気を獲得した。のちにゲームやおもちゃとしても発売されるなど、社会現象と呼べるほどの熱狂的なムーブメントを作った。電流イライラ棒は単なるテレビコンテンツを超えて、人々の記憶に深く刻まれる文化現象となっていた。
第二に、復活版が大胆なパワーアップを遂げていることだ。2026年1月12日に放送される「炎のチャレンジャー」では、賞金が従来の100万円から1000万円へと10倍に跳ね上がり、芸能人が4つの競技に挑む。
競技の詳細はまだ明かされていないが、「電流イライラ棒」は復活することが発表されている。元の番組では一般人の挑戦者も多かったのだが、復活版では芸能人が競技に挑むことになる。現代版にアップデートされた「炎のチャレンジャー」がどういうものになるのか、放送前から視聴者の期待は高まっている。
[1/2ページ]


