最終回「べらぼう」が本当に伝えたかったこと 「横浜流星」が新たに体現した“メディア王”とは

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斬新な作品に

 江戸期を代表する出版人だった蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)を主人公とするNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」が終了する。蔦重を主人公とする物語は過去に数々あったが、そのいずれとも異なり、斬新な作品となった。作者の森下佳子氏(54)は何を訴えたのか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】

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 蔦屋重三郎が登場する物語というと、クライマックスには蔦屋が売り出した謎の絵師・東洲斎写楽が登場し、その正体に迫るというものが大半である。...

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