50代になって改めて考える「パートナーを失う」ということ…まだ見ぬ“悲しみ”に思いを馳せるのは決して綺麗ごとではない

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「孝行したい時に親はなし」という諺は、「サザエさん」を含め、昭和の漫画には時々セリフとして登場していたように記憶している。当時の平均寿命は現代より短かったため、親孝行のチャンスは少なく、後悔する人が多かったのかもしれない。

 しかし、私の感覚としては、親が亡くなるよりも、配偶者が亡くなることの方が、精神的にキツいのではないかと思う。親は自分で選んでいないうえに、自分よりも年上なので、先に亡くなるのは道理といえば道理なのだ。一方、配偶者は自分が選んだ相手であり、親よりも、一緒に生活する時間が長くなる場合が多いからだ。...

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