日テレ「with MUSIC」に“終了”報道…いまや“オワコン”扱いの音楽番組が“ドル箱”だった時代を振り返る
減っていく音楽番組
日本テレビ系音楽番組「with MUSIC」が、来春で終了すると「日刊スポーツ」が報じた(11月21日付)。24年春に土曜午後8時台の枠でスタートした同番組は、同局の「トップテン」シリーズ以来、34年ぶりのゴールデン・プライム帯(GP帯、午後7時~11時)の音楽番組だった(現在は土曜午後10時)。
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「“アーティストが今一番歌いたい歌や楽曲を、一番聞きたい歌・楽曲に”といった番組コンセプトを掲げていたものの、MCがゲストの歌手とトークを繰り広げ、その間に歌手が歌唱するという形式は、他局の音楽番組と差別化を図れず、結果的に数字が伸びなかった。直近11月22日の平均世帯視聴率は4.7%。裏番組のTBS『情報7daysニュースキャスター』やフジテレビの映画『テルマエ・ロマエ』に及びませんでした」(テレビ局関係者)
それにしても、毎日の地上波テレビ番組から、時代劇と音楽番組がなくなって久しい。現在、レギュラー放送されている民放キー局の主な音楽番組は以下の通り。
(日本テレビ)
「with MUSIC」
(テレビ朝日)
「ミュージックステーション(Mステ)」(金曜午後9時)
「EIGHT-JAM」(日曜午後11時15分)
(TBS)
「CDTVライブ!ライブ!(CDTV)」(月曜午後7時)
(フジテレビ)
「週刊ナイナイミュージック」(水曜午後11時)
「MUSIC FAIR」(土曜午後6時)
「EIGHT-JAM」は1人のアーティストとその楽曲について掘り下げる、音楽ファンが好みそうな番組構成になっている。他の番組は「with MUSIC」同様、MCが歌手とトークを繰り広げ、その間に楽曲の歌唱を行うスタイル。「Mステ」と「CDTV」は生放送だ。
「長寿番組の『Mステ』は、2019年10月にテコ入れして午後8時から9時に枠移動しました。しかし視聴率が伸び悩み、以前は毎週金曜に放送されていたのが、今や月に1、2回の放送になってしまいました。『Mステ』に比べ『CDTV』はコンスタントに放送されていますが、視聴率は4~5%台と低迷。しかし、TBSは毎年年末の音楽界のビッグイベント『日本レコード大賞(レコ大)』に深く関わっているだけに、レギュラーの音楽番組を打ち切るようなことはないでしょう」(音楽担当記者)
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