水族館で会えるラッコは日本でもう2頭だけ…“ご長寿アイドル”メイとキラ 「動画もいいけど生で見に来て」
希少な存在の2頭
ご長寿アイドルのメイちゃん、キラちゃん。これからも丈夫な歯でカルシウムたっぷりのエビカニを食べて長生きしてほしいと思うのだが、歯の健康年齢などは大丈夫なのだろうか。人間みたいに歯槽膿漏とか虫歯とか……。
「そこらへんは大丈夫そうです。毎日バリバリ食べています。歯の衰えは見られません」
1984年に日本の水族館で初めてとなるラッコの赤ちゃんが誕生したのが鳥羽水族館だった。赤ちゃん誕生をきっかけに全国にラッコブームが到来。連日多くの客が赤ちゃん見たさに押し寄せた。
「その後、鳥羽水族館では2004年に誕生したメイ以降は繁殖がうまくいかなくて、メイもキラも出産経験はありません。野生育ちでないと交尾に積極的でない部分があり、ラッコ同士の相性もあるかもしれませんが、個体数を増やすことには至りませんでした。ラッコはアメリカからの輸出が制限されていることもあり、直近での個体導入は予定がありません。」
大きな海の哺乳類、ジュゴンやマナティーをはじめ、希少動物を海から捕獲して水族館で展示するのは難しい時代に入っている。
メイちゃんキラちゃんだけでなく、鳥羽水族館には、ここならでは! の生きものがたくさんいる。飼育日数の世界記録を更新し続けているジュゴンのセレナ。そして、水族館には珍しいヤマネコの仲間のスナドリネコ。やはり前出の「ぼのぼの」に登場するあのキャラクターだ。
「一般的に水が苦手な印象のある猫ですが、スナドリネコは水の中にじゃぶじゃぶ入っていきます」
他には、「へんな生きもの研究所」も鳥羽水族館ならではとのこと。「なにこれ?」と思わず叫んでしまいそうな生きものや不思議な形・生態を持つ生きものたちを集めた研究所風のゾーンで、ウミウシやダイオウグソクムシなどの様子を堪能できる。
「メイとキラに会いに来たら、こちらも是非おすすめします。水族館や動物園の醍醐味は、めったに見られない生物を目にする機会があること。その機会を逃さず、ぜひご来館ください」













