「醜いなんて言わせない」 プラスサイズ女性への偏見をなくしたい…ビューティコンテスト優勝の49歳社長の戦い

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出場者同士の「友情」が生まれる場所

 これまでプラスサイズの女性たちを見つめてきたヘインズさんは、こんな確信を抱いている。

「誰にでも苦労や試練の時期はあると思いますが、それをどう乗り越えるか、どう前を向くかによって、その苦労が『充実』に変わっていくのだと思います」

 すべての人がステージを歩き、拍手を受け、心からの笑顔を見せる機会を持つべき、とヘインズさん。

「何より大切なのは『見た目』ではなく、『自信』。自信こそが、あなたを本当の意味で輝かせるのです」

 だから、このコンテストは誰が参加してもいい。

「『Today's Woman』は、女性が社会にとっていかに重要で、その個性が尊重されるべきということを示すため開催しています。すべての女性が自信を持って、社会のステレオタイプに縛られずに生きられる未来を創りたい。参加者の勇気が、私たちの夢を実現し、世界中の心を一つにする力となるでしょう」

 出場者のみならず、観客一人ひとりにとっても、“自分の中の美しさ”を再発見する機会となったのではないか。

 美しさに決められたルールはない。すべての女性、すべての人々が自信を持てる社会を目指すためにも、このコンテストの意義は大きい。

※ヘインズさんのコメント通訳:石上進(Smiles and Thanks 株式会社)

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記事前編】では、もう1人の優勝者の壮絶な家庭の事情、いじめ体験、大事なひとり娘との約束について語られている。

取材・文/木原みぎわ

デイリー新潮編集部

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