18年ぶりに蘇る「ニライカナイ」 「再録音で改めて完成」INORAN、音楽好きの矜持

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作ったアルバムは全て好き その中でも……

 探究心を持ち続け、日々アップデートを続けるINORAN。再録音に「ニライカナイ」を選んだのは、ファンの声も大きかったという。

「自分が作るアルバムは全て好きだけど、なぜかこのアルバムを好きでいてくれる人が多いんだよね。日本語詞のアルバムでもあるし、それもまた魅力がある。ルーツに戻ることで新しい冒険のテーマが湧くし、もっともっと高い山に挑戦するためには、自分が何をしたいかを確かめるために、もう一度戻る必要もあるんだよね。若い頃なら余計な感情やプライドなんかが邪魔したかもしれない。でも今はバンドであれ、ソロであれ、歩んできた音楽活動の経験が線になっているから」

 その線をつないできた活動が、今のINORANの感情を通過して新しくレコーディングされた一枚をまずは堪能したい。聴く側にとっても、2007年のオリジナル盤当時の自身との違いが、再録音の「ニライカナイ」を通じてはっきりと見えてもきそうだ。

音楽って本当に素晴らしい

「LUNA SEAでもソロでも活動してますけれど、音楽って本当に素晴らしいと思う。音楽を聴く人はみんな感じていることだと思いますけれどね。そんな音楽に魅せられたいちミュージシャンが、音楽やCDを作ったりとかライブをやったりしているので、そういういうものを聴いて、見てくれれば、また新しい仲間ができるだろうし、みんなが豊かな時間を持ってくれたりもするでしょう。ぜひ来てください」

 新たなファンの反応が、また新たな「ニライカナイ」の聴かれ方、在り方を生み出していくことになりそうだ。

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 第1回【エレキに魅せられた少年が「INORAN」になるまで――LUNA SEAからソロへ続く軌跡を語る】では、ギターに惹かれた経緯やLUNA SEAとして突き進んできた道程などについて語っている。

デイリー新潮編集部

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