GPSで行動を監視されデマの“不倫怪文書”まで…2年間ストーカー被害にあった女性が告白「犯人はバイト先のコンビニ経営者の夫で、前新潟市議でした」
逞しすぎる妄想
Xは取り調べで、A子さんの自宅周辺をうろついていたこと、探偵を雇ってA子さんの行動を監視し、怪文書を送ったこと、保健所に出向いてAさんが経営している美容関連の店の届出状況などを調べたことを認めた。
9月22日、新潟地検は自宅などのストーカー行為容疑について略式起訴。新潟簡易裁判所はXに罰金30万円の略式命令を出した。
下記は警察の事情聴取でXが語った「動機」である。
〈A子さんが働き始めた当初、私のことをよく見てきたり、私と目が合うと顔を赤らめて目を逸すようなことが多かったように記憶しています〉(供述調書より)
〈A子さんは勤務が終わって、帰ってもいいような場面であるにも関わらず、私がコピーをしている時に話しかけてほしそうに私の近くに立っている。一旦帰ったのに、私がいる事務室に飲み物を取りに来る等、わざわざ用事を作って事務室に戻ってくる。仕事帰りにトレーニングに行くと言って、私にトレーニングウェア姿を見せてくる等、私に好意を持っているんじゃないかと勘違いしてしまうような行動を取ることが多かったです〉(同)
〈そんなこともあってか、私はA子さんをかわいらしく思うようになり、見守っていきたい、A子さんが大変な生活をしているから応援したい、この子天然だけど大丈夫なのか等と娘を思う父親のような気持ちを持つようになると同時に、この子もしかして私に気があるのかと意識してからは、異性として好意の感情を持つようになり、愛おしい気持ちを持つようになったのです〉(同)
A子さんは「どれだけ逞しい妄想をしているんだか」と呆れ果てる。
「ジャージを見せつけてきたと言いますが、勤務が終わった後にスポーツクラブに立ち寄るのが私の日課で、何か用事があって店に戻っただけの話です。話しかけたそうに待っているというのは、もう一人いた別のアルバイトが仕事から上がるのを待っていただけ。20歳以上年齢を離れたおじちゃんに好意を寄せるなんてあり得ない話で、キモいというよりほかありません」
このように警察の事情聴取では「完落ち」していたXだったが、釈放されると態度を一変させた。マスコミの取材に対して「ストーカーはしていない」と否認。議員活動を続投する構えを見せたのである。
後編【GPSを使って40代女性をストーカーした「前新潟市議」が裁判で主張したハチャメチャな「素行調査」と「正義感」 賠償命令が出ても「金がない」と逃亡】では、この後A子さんが起こした民事裁判でXが主張した「ハチャメチャな反論」について詳しく伝えている。XはこれだけA子さんに迷惑をかけておきながら、「正義感からの行動だった」と法廷で訴えたのである。







