GPSで行動を監視されデマの“不倫怪文書”まで…2年間ストーカー被害にあった女性が告白「犯人はバイト先のコンビニ経営者の夫で、前新潟市議でした」

国内 社会

  • ブックマーク

店にまで嫌がらせ

 GPSが外された後も怪文書はBさんの自宅や勤務先にしつこく送り付けられた。A子さんが以前に一人で買い物などのために立ち寄った先の日時と住所などが書かれ、〈奥さまの目を盗んでいまだに関係を持っています〉とデタラメの注意喚起をする内容だった。

 並行して別の嫌がらせも受けた。21年9月、突然、A子さんの経営する美容関連の店に新潟市環境衛生課から指導が入った。きっかけは「美容師免許が無資格で美容所登録も無届けのまま営業している」という何者かによる通報だった。

 A子さんは実際に免許を持っていたので「虚偽の通報だった」と訴える。

「届出もしていたのですが、店を移転する際にもう一度届出をし直さなければならないのをうっかり忘れていただけです。指導にやってきた市の職員にはこれまでのストーカー被害について打ち明けたのですが、誰が通報したのかは教えてくれず、『我々は通報が入ると動かざるを得ない』と言うのです」

 それから約1年後の22年9月、嫌がらせを繰り返してきたストーカー犯が判明した。新潟県警が、4度にわたりA子さんの自宅や店の周辺を車で徘徊したとして、新潟市議会議員のX(当時66)をストーカー規制法違反で逮捕したのである。

 A子さんは美容関係一本ではやっていけず、週に2〜3回近所のコンビニで夜勤アルバイトをしていた。Xはそのコンビニ店を経営する女性の夫だった。

「え? なんであの人が?」

 犯人を知った時の衝撃をA子さんはこう振り返る。

「Xは運営会社の取締役ではありましたが、経営にはノータッチで、仕事での関わりはありませんでした。ただ、決まって朝5時に廃棄処分になる麺類などを狙って来店するのです。その際、挨拶を交わし、軽く世間話していたくらいの関係です。言い寄られたこともなければ私生活を詮索されたこともない。本人は警察で私を一度食事に誘ったことがあると話しているのですが、そんなことを覚えていないくらい私にとっては影の薄い人でした」

 ただ逮捕直前、XはA子さんの店に客として3回ほど施術を受けに来た。

「それも自然な感じで、『次の選挙に使うポスターの撮影のために顔をスッキリさせる施術を受けたい』という理由でした。警察はすでにその段階でXが私の自宅近辺をうろついていることを確認していたので、何かあったらいけないと考え、急遽、逮捕する方針を固めたとのことでした」

次ページ:逞しすぎる妄想

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。