立花孝志容疑者は「2年以上の実刑になる可能性が高い」 兵庫県警が“異例の逮捕”に踏み切ったワケ

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短くとも2年以上の実刑に

 立花容疑者は、逃げ切れるのか。

「実刑判決を受ける可能性が高いと考えられます」

 と、見解を述べるのは、元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士だ。

「立花容疑者は裁判で、自身の発信は虚偽だったが、真実だと信じる根拠“真実相当性”があったと無罪を主張するでしょう。ある人から聞き、本当だと思ったんだと。しかし、当局からすれば立花容疑者の発信は、自分たちの捜査に関する虚偽ばかり。“誰にもそんな話はしていません”などと、証拠と共に打ち返すことが可能だと思います」

 立花容疑者は、竹内氏の生前と自死後の2件で、名誉毀損に問われている。さらには2年前、元党員への脅迫罪などで執行猶予判決を受けた前科があり、量刑は重くなると予測される。若狭氏によれば、

「判決の際、二つの事件をまとめて併合罪加重を適用し、量刑を1.5倍にできるからです。立花容疑者は執行猶予中なので、今回は原則的には実刑判決。名誉毀損罪の法定刑は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金ですが、可能な限り厳しく罰せられるはず。短くとも2年以上の実刑になるでしょう」

思わぬ余波

 ちなみに立花容疑者は、静岡県の伊東市長選への立候補を公言していた。告示は12月7日で保釈期間中となる公算が大きく、法律上は出馬が可能である。

 事件の余波は思わぬところにも。自民党が10月15日、NHK党の副党首で唯一の国会議員、齊藤健一郎氏(44)と参院で統一会派を組んだことが、改めて批判されているのだ。

「先月の時点では自民党総裁選が終わったばかりで、多数派を形成するべく、なりふり構っていられなかったのでしょう。当の高市早苗首相(64)は11月10日、国会で“無所属の齊藤健一郎議員と統一会派を組んでいる”と答弁。あくまで会派名は『自由民主党・無所属の会』だと、無理筋な言い訳を述べました。翌日、齊藤氏は会派離脱を申し出たが、後の祭りですね」(政治部記者)

 立花容疑者がまいたトラブルの種は数知れず。

週刊新潮 2025年11月20日号掲載

ワイド特集「人生行路」より

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