フワちゃんの持ち味はプロレスでは通用しない? 「自分が主役」感覚が抜けないと大惨事を招くリスクも

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同じ「見られた者勝ち」の世界でも…… フワちゃんを取り巻くタレントたちの動きはどうなる?

 フワちゃんの復帰戦は、年末の興行の目玉になることは間違いない。良くも悪くも「数字を持っている」人間は、それだけで価値があるのだ。結局のところ、芸能界もプロレス興行も「見られた者勝ち」の世界。目立つことでしか生き残れないなら、フワちゃんの生存戦略は理にかなっている。

 逆に、これを中途半端に終わらせれば単なる話題づくりで終わる。芸能界では「話題があればOK」だったが、リングでは話題性だけでなく試合内容も大事だ。今年1月、スターダムを傘下に持つ株式会社ブシロードの木谷高明社長が、女子選手たちを「水着の女性」として紹介して大きな批判を浴びた。衣装の露出度や容姿だけを持ち上げる風潮には、選手からも苦情が寄せられていただけに、フワちゃんにも派手で奇抜な見た目以上の動きが求められる。

 注目を得るだけでは勝てない場所で、フワちゃんがどこまで変われるのか。この挑戦は、動画の「再生」数で生きてきたアテンションエコノミーの申し子が、タレントとして「再生」できるかどうかが懸かった試金石となる。

 かつてフワちゃんをあれだけ買っていた指原莉乃さんやアンミカさんらが、今回の復帰にあたって沈黙を貫いていることも興味深い。いずれにせよ、以前の仲間たちがフワちゃんの名前を口に出せるようになったら、フワちゃんのプロレスラーデビューは成功したといえるだろう。

 年末のリングサイドで、大げさに感動している表情を浮かべながらカメラに抜かれているアンミカさん、容易に想像できるけどなあ。松ちゃんの動画では、自身を糾弾したアンミカさんの名前を挙げて笑いを取っていたが、フワちゃんから「場外乱闘」のお誘いはあるだろうか。そっちの方が見応えがありそうな気もしてしまう。

冨士海ネコ(ライター)

デイリー新潮編集部

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