ド軍は「サイ・ヤング賞左腕」獲得に動くか? ポストシーズンに“覚醒”した「佐々木朗希」の評価が最大のポイントに

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佐々木朗希がトレード要員?

 今年のMLBワールドシリーズは、山本由伸(27)の熱投でロサンゼルス・ドジャースが球団初の連覇を成し遂げた。98年から00年にかけてのヤンキースの三連覇以来の快挙である。11月3日(現地時間)のロサンゼルスでの優勝パレードや、大谷翔平(31)の3連覇を目指す力強いメッセージと笑顔が印象的だったが、「勝負の世界」には残酷な一面も秘められている。同日、ドジャースを応援する専門メディア「Dodgers Nation」は、ワールドシリーズメンバーを含む7選手がフリーエージェントとなったことを伝えていた。

「7選手とは、エンリケ・ヘルナンデス(34)、マイケル・コンフォート(32)、アンドリュー・ヒーニー(34)、クレイトン・カーショウ(37)、マイケル・コペック(29)、ミゲル・ロハス(36)、カービー・イェイツ(38)。すでにカーショウは引退を表明しています。ロハスはワールドシリーズ第7戦でホームランを打っていますし、キケも残留でしょう。コペックとイェイツは貴重なリリーバーですが、怪我でチームを離れていたので再契約は微妙です。コンフォートに関しては言うに及ばずです」(現地メディア関係者)

 コンフォートはシーズンを通しての不振が続いた。ポストシーズンマッチでは1度も出番がなく、このまま退団となるというのが大方の見方だ。「Dodgers Nation」も「彼とは1年1700万ドル(約25億円)の契約を結んだが、来季に復調する可能性は極めて低い」と切り捨てていた。

「レフトのレギュラーとクリーンアップを期待して獲った選手でした。しかし、シーズンのトータル成績は1割9分9厘。ホームランは僅か12本、シーズン後半はスタメンでアナウンスされるたびにブーイングも起きていました。それでも、デーブ・ロバーツ監督(53)は使い続けたので、采配批判もされました」(前出・同)

 そのコンフォートの不振により、ドジャースはシーズン中から「強打の外野手」の獲得を迫られていた。シーズン終盤から“炎上”の続いた救援投手陣の補強も必須だ。大谷が宣言した3連覇を果たすには、来季36歳になる正三塁手のマックス・マンシーに代わり得るパワーヒッターも欲しい……。

 実は、ポストシーズン中、現地では進出チームの勝敗と同時にドジャースの補強プランやトレードプランも報じられていた。そのなかには大谷、山本、佐々木朗希(24)の日本人トリオにも影響を及ぼしかねない、衝撃的なニュースもあったのだ。

「佐々木がトレード要員として報じられていました」(前出・同)

 ワールドシリーズ第1戦の行われた10月27日、米スポーツ専門誌「Sports Illustrated」が「球界に衝撃を与えるであろうトレードが現実味を帯び始めた」との見出しで、ア・リーグを代表する左腕でタイガースのエースでもあるタリク・スクバル(28)の残留交渉が「難航している」と報じた。

 スクバルは今季、31試合に先発し、241奪三振(同2位)、クオリティスタート(先発投手が6回3失点以内に抑える)21回(同2位タイ)、13勝(同6位タイ)の好成績を記録。昨季も勝利、防御率、奪三振で投手タイトルを総ナメにし、満票でサイ・ヤング賞に選ばれている。

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