“スクール水着も拒否”だった人見知り少女が…「グラビアってありかも」 母は娘が載ると雑誌を爆買い 親孝行と感謝の思い

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矢野ななかインタビュー前編

「スクール水着も拒否」だった人見知り少女が、いまや雑誌に引っ張りだこに! 女優、そしてグラビア雑誌で活躍する矢野ななかさん(20)が10月16日に待望のファースト写真集『ケレン』(講談社)を発売した。もともと人見知りで「自分が好きではなかった」という彼女がグラビア挑戦を決めた意外な理由とは? さらにシングルマザーとして自分を育ててくれた母親への思いまで、ライター・グラビア評論家の徳重龍徳氏が聞いた。

――矢野さんは14日で20歳になりましたが、デビューしてどれくらいになるんですか。

矢野:高校1年生でデビューなので3年ぐらいです。

――きょうも終始笑顔ですし緊張しているようには見えないんですが、もともと人見知りだったそうですね。

矢野:小学校の頃は人前に出るだけで、顔がぶわーっと赤くなって、しゃべるたびに心臓バクバクしちゃってました。暗かったというか、話しかけづらいオーラを出してたんです。生意気なんですけど、周りの子がすごい子供っぽく感じちゃって。つまらないから話しかけないでよと思っていました。

 当時、私はテレビっ子で歌番組とかバラエティー番組をよく見ていたんですけど、周りはYouTubeが多くて。音楽も私はジャニーズのアイドルや西野カナさんが好きだったんですけれど、周りはK-POPを聴いていて合わなくて。「みんな流行ってるから好きなんでしょ」と斜に構えてました。

――その状況は中学校で変わるんですか?

矢野:変わんなかったです(笑)。中学校もそのまま。友達もいなかったんですけど、中学2年生になってから、クラスにジャニーズのファンがたくさんいたんですよ。その子たちと友達になって、学校が楽しくなりました。

――矢野さんはどのグループのファンだったんですか。

矢野:私はNEWSが好きでした。歌番組を全部録画して、CDを全部買って、お金と時間を全部つぎ込んでいたんですけど、今の仕事をするようになって自分の人生が楽しくなってきたし、自分磨きもしなきゃと思って、最近グッズを全部売りました。

自分のことが好きじゃなかった

――デビューは高校1年生ということですが、それ以前にも事務所には所属していたそうですね。

矢野:歌手志望で事務所のオーディションを受けて、中学1年生の時に1年間だけ所属しました。ただうちは母子家庭なこともあって、レッスン料を払えなかったんです。なのでレッスンに通わず、ただ所属しているだけ。オーディションもないのでやめました。

 その後に芸能スクールのオーディションを受け、特待生で入ることができました。そのスクールのレッスンではお芝居の時間が長かったので、お芝居の方が私には馴染んでいきました。

――当時はお芝居には興味があったんですか。

矢野:全然なかったです。テレビでドラマは見ていましたが、作品をみるというよりNEWSが出ているから見ているという感覚でした。ただ、自分のことが好きじゃなかったので、自分ではない役を演じてセリフを言うことは心地がよくて楽しかったです。

――自分のことが好きじゃなかった?

矢野:自信がもうずっとなくて。中学校とか高校時代は「今、自分が発言していることは間違ってるんじゃないか」「自分の意見って違うんじゃないか」とずっと考えていて、自分の思いを内に閉じ込めていたんです。周りの目も常に気にしていました。でも、お芝居では感情をバーンって出せたり、怒れたり、泣けたりするのが良かったんです。その後にスクールの公開スカウトオーディションで声をかけられて、今の事務所に所属しました。

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