“スクール水着も拒否”だった人見知り少女が…「グラビアってありかも」 母は娘が載ると雑誌を爆買い 親孝行と感謝の思い

  • ブックマーク

お母さんをもっと楽にさせたい

――お母さんは矢野さんがグラビアをすることにはどういう反応だったんでしょうか。

矢野:お母さんはめっちゃ喜んでましたね。最初にヤンマガに掲載された時には深夜2時、3時ぐらいにコンビニに行って、いち早くゲットしてました。ただ次の日にネットで注文していた分も届いて、10冊ぐらい買ってくれました。お母さんは「ななちゃん、いろんな人に配るからサインして」「今日、美容室行くからその時、雑誌渡すね」と張り切ってましたね(笑)。

――いい親孝行になりましたね。矢野さんは母子家庭ですが、お母さんを喜ばせたいという思いは強いですか。

矢野:最近特に親孝行したいなという思いが強くなってます。お母さん的にはグラビアに出たり、ドラマに出演するだけで、自慢の娘だって思ってくれてるかもしれないですけど、私からすると稼いだお金でお母さんをもっと楽にさせたいという気持ちが強いです。

 お母さんが自分の欲しいものを買っている姿を見たことがないんです。私は上に姉、下に妹がいるんですが、母は今まで私たちのためにいろんなことを我慢して私たちを育ててくれたと思ってます。

――高校卒業後は芸能の道に進みましたが、お母さんのためにも早く働きたかったというのもあるんでしょうか。

矢野:そうですね。自分の好きな仕事だし、こんなに良いことはないと思って今は働いています。グラビアを始めてからお給料も増えたので、お母さんにご飯をごちそうしよう、家に今月は多くお金を入れようとできるようになったのは嬉しいです。

 でも、本当は私が家庭を全てを支え、妹と犬と母を養えるぐらいには持っていきたいです。なんだったら、お母さんにカードを渡せるくらいになりたい。母は今、46歳なんですけど、飛行機に一度も乗ったことないよと言っていて。なので、私が稼いで北海道に旅行に連れていくのが夢です。

 ***

記事後編】では病んでしまった中で臨んだという初写真集の撮影秘話と、今後の野望について語ってくれた。

矢野ななか
神奈川県出身の女優。2022年にデビューし、グラビア、さらに女優としてもドラマ「グラぱらっ!」「おとなりコンプレックス」などに出演。2025年には1st写真集「ケレン」も出版している。X:@nana_y1014  Instagram:@y_nana1014

徳重龍徳(とくしげ・たつのり)
ライター。グラビア評論家。ウェブメディアウォッチャー。大学卒業後、東京スポーツ新聞社に入社。記者として年間100日以上グラビアアイドルを取材。2016年にウェブメディアに移籍し、著名人のインタビューを担当した。その後、テレビ局のオウンドメディア編集長を経て、現在はフリーライターとして雑誌、ウェブで記事を執筆している。著書に日本初のグラビアガイドブック「一度は見たい! アイドル&グラビア名作写真集ガイド」(玄光社)。noteでマガジンを連載中 X:@tatsunoritoku

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 3 次へ

[3/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。