監禁少女が残した「ペンダント」は救済か呪いか 男たちに“痛みの報い”をもたらしたのち、持ち主が選んだ結末は【川奈まり子の百物語】

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ミミさんの「お焚きあげ」

「あのときA子の魂を抜いてもらったので、このペンダントは、中身の歯を含めて、ただのモノになっているはずです。いざというときに敵を追い払ってくれる不思議な力も無くなったのでは? でも、そんなものに頼らずに生きていきたいと思うと、自分でも驚くほど頑張れるんです」

 以上でミミさんの話はお終いであり、これを聞いただけでは、A子が本当に亡くなっているか否かは定かではないと私には思われた。

 どうか生きていてほしいと願わずにはいられない。

 また、悪党どもには正当な裁きが下されるべきだとも……。

 しかしミミさんは、A子は供養のお蔭で成仏しており、悪い奴らについても、固くこう信じているのであった。

「あいつらは祟られ死にしていますよ」

 ***

記事前半】では、ミミさんが閉じ込められた監禁部屋で出会った少女A子と、彼女がくれた不思議なプレゼントについて述べている。 

川奈まり子(かわな まりこ)
1967年東京生まれ。作家。怪異の体験者と場所を取材し、これまでに6,000件以上の怪異体験談を蒐集。怪談の語り部としても活動。『実話四谷怪談』(講談社)、『東京をんな語り』(角川ホラー文庫)、『八王子怪談』(竹書房怪談文庫)など著書多数。日本推理作家協会会員。怪異怪談研究会会員。2025年発売の近著は『最恐物件集 家怪』(集英社文庫8月刊/解説:神永学)、『怪談屋怪談2』(笠間書院7月刊)、『一〇八怪談 隠里』(竹書房怪談文庫6月刊)、『告白怪談 そこにいる。』(河出書房新社5月刊)、『京王沿線怪談』(共著:吉田悠軌/竹書房怪談文庫4月刊)

デイリー新潮編集部

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