「ツキノワグマ」は“喰うために”次々と人を襲ったのか…専門家は「過去の常識では考えられない異常事態」の可能性を指摘

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 10月17日、岩手県北上市で捜索が行われ1人の遺体が発見された。さらに遺体の近くに体長約1・5メートルのツキノワグマを確認したため、猟友会が駆除を行った──。これで一件落着と安心したいところだが、クマの専門家は「前代未聞の事件が起きた可能性がある。できる限り詳細な調査を行うべきだ」と訴える。(全3回の第1回)

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 まずは、あまりにも衝撃的だった惨劇を時系列で振り返ろう。1991年に北上市などと合併して消滅した和賀町という自治体があった。...

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