結婚→離婚→再婚の「高市早苗」新総理が“夫に別れを切り出された夜” 「ずっと我慢してきた」「夫婦じゃなかったら楽になれる…」
10月21日、高市早苗氏(64)が内閣総理大臣に就任した。日本で初めての「女性総理」である。かねて新総理が誕生する際には、「ファーストレディー」の存在についても話題となってきたが、今度はこれも史上初めて「ファーストハズバンド」が誕生したわけである。高市氏の夫は元衆議院議員の山本拓氏(73)。夫婦はこの21年間に結婚、離婚、そして再婚の経緯を辿ってきた。「週刊新潮」では、その都度、高市氏本人にインタビューし、思いのたけを聞いている。それらを再録し、憲政史上初めての女性総理夫婦の来し方を明らかにしてみよう。
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【写真を見る】高市早苗新総理が山本拓氏と最初に結婚した時の「ウェディングドレス姿」
福島瑞穂党首との対談
高市氏は1961年、奈良県生まれ。神戸大学経済学部を卒業し、松下政経塾に入塾した。米国留学を経て卒塾後はテレビ番組のキャスターとして活躍。今では「鉄の女」などと呼ばれているが、当時は、テレビや雑誌で男性関係についての奔放な発言も行っていた。1991年には「コスモポリタン」誌の「自分の性に正直に生きるにはどのようにしたらいいのか」なる対談に登場。
〈複数と寝るのはいいけど、あくまで好きだから寝る、のノリであってほしい〉
〈男の子をたくさん知るのはいいことだよね。結婚まで絶対数をこなすのはべつに悪くないと思う〉
〈一人とつき合っていてもほかにおいしそうな男がいたらつまみ食いしてみたいとかね〉
などと、自ら「肉食系」であることを披露。ちなみに、この対談相手は、当時は社会派弁護士として名をはせていた現・社民党の福島瑞穂党首。高市氏本人にとっては、消したい過去であろう。
森総理との怪文書
高市氏は1992年の参院選に無所属で初出馬するが、落選。翌年の衆院選で初当選を果たし、後、自由党から新進党入りしたものの、1996年には自民党に移る。当時は30代で永田町でもひと際目立つ存在。また、前述のような奔放発言を繰り返してきたものだから、男性関係にまつわる怪文書がまかれること度々だった。
2000年には「森総理と不倫している」「議員になるために自分の肉体を提供し、森氏の人脈をおおいに利用した」などと書かれた怪文書が国会議員の事務所に配達され、刑事告訴までしている。
その際、彼女は「週刊新潮」2000年6月15日号の取材に答えてこう述べている。
〈あの怪文書のお陰で自民党の催しでも“アンタと一緒にいると俺まで愛人と間違われるから向こうに行ってくれ”などと写真にうつるのを拒否したり、握手さえ断る同僚議員もいました。怪文書のことが奈良まで伝わってしまい、実家の父も心配のあまり寝込んでしまったほどです〉
もちろん文書の内容はデタラメと断じ、来る選挙の公認を巡る争いの影響と主張。そして、
〈こんなデマを流されるのも私が独身だからと悩みました。でも、政治家をやっていると結婚相手を探すヒマもない。いっそのこと戸籍だけでも貸して下さる男性がいないかと真剣に考えた時期があるくらいです。でも、それも結婚制度を冒涜することになるので出来ないし……〉
とため息を吐いたのである。
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