「ガンダーラ」「モンキー・マジック」誕生秘話──ミッキー吉野が語るゴダイゴ結成50年

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今なお求められ、コンサート回数も増加

 そんな人気バンドだからこそ、今なお求められ続ける。1985年に一度解散したが、2006年には恒久的な再始動を宣言。ギターの浅野は亡くなったが吉澤洋治を迎え、5人でのツアー回数は増えて現在に至る。

「何しろ、(吉澤以外)70代のメンバーのバンドにしては、年に20回のコンサートって多いよね(笑)。特にここ2~3年は動員数も増えてきた。ライブ中にドラムのトミー(・スナイダー)やタケカワが、『初めて来た人?』って会場に呼びかけて手を挙げてもらうと、結構多いんだよ。若い世代だけでなく、当時は子どもで来られなかった人もね。今回のツアーは新曲もないけれど、前半はさまざまなレパートリーをやって、後半はヒット曲。ほとんどみんなニコニコして帰ってくれるのがうれしいね」

 もちろん新曲も作っているが、「まだいいものができないか」とあくなき探究心は変わっていない。来年は最初のシングル発売から満50年に当たる。「いいものができれば出したい」との思いは強い。現在開催中の「結成50周年ライブ」では8月24日の京都公演から、セットリストを一新。ツアーは来年にも続くが、「半年程度でセットリストは変えていきたい」というから、何度でも楽しめそうだ。11月は15日の浜北文化センター、30日の沼津市民文化センター(ともに静岡)、12月28日には那覇文化芸術劇場なはーと(沖縄)でのライブが待っている。

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 第1回【“日本ロックの原点”を見た少年──ミッキー吉野が語る原体験とゴールデン・カップス時代】では、幼少時の音楽への思いやザ・ゴールデン・カップスでの活動などについて語っている。

デイリー新潮編集部

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