ウッズが「7度目の腰の手術」を発表…実は期待されていた1月の“復帰” 数々の奇跡を起こした“百獣の王”に「もう一度ミラクル」を望む声
第1回【タイガー・ウッズ「奇跡の復活劇」で日本を沸かせて6年…最新発表「7度目の腰の手術」に至るまでの苦難と驚きの“交際報道”】を読む
ゴルフ界のスーパースターとして、日本でも高い人気と知名度を誇るタイガー・ウッズ。今季は1試合も出場できず、10月10日には生涯7度目となる腰の手術を受けたことを発表した。この先どうなるのか……と、世界中のファンが不安を募らせていることだろう。
1993年に渡米し、25年以上にわたって現地でゴルフ取材を続けた唯一の日本人ジャーナリスト、舩越園子氏。『TIGER WORDS: タイガー・ウッズ 復活の言霊』など数々の著書で知られる舩越氏によれば、つい先日まで、ウッズ復活を望む声は多方面から聞こえていたという。そのウッズが「求められている場」とは、非常にリアリティがあり 、 なおかつ新たな夢を感じさせるものだった。【全2回の第2回】
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【写真】日本で「82勝」を達成した2019年、ウッズが関係者に配布したレアな「記念バッジ」
ライダーカップには姿を見せず
ウッズとヴァネッサ・トランプさんとの交際はさておき、話をゴルフに戻そう。今年4月のマスターズの際、左足アキレス腱の手術を受けたばかりだったウッズは、選手としてプレーはできなくても、恒例のチャンピオンズ・ディナーには出席すると思われていた。しかし、彼は欠席だった。
その後も、ウッズは戦線復帰とはならず、残る3つのメジャー大会も、レギュラー大会もすべて欠場。結局、今季は1試合にも出場できないまま、PGAツアーのフェデックスカップシーズンは終了してしまった。
9月に米ニューヨーク郊外のベスページで開催された米欧対抗戦のライダーカップでは、米国チームの応援に駆け付けるのではないかと期待されていた。しかし、ウッズの姿は最後まで無かった。
振り返れば、昨年7月ごろ、2025年ライダーカップの米国キャプテン候補の筆頭に挙げられていたのは、他の誰でもなく、ウッズだった。しかし、彼は「多忙」を理由にキャプテン就任への依頼をきっぱり却下した。
ウッズが頷いてくれるはずだと信じ切っていた米ゴルフ界は困り果て、愛国心に富むキーガン・ブラッデリーに急遽、キャプテンを依頼した。
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