無抵抗の被害者をアルミパイプでメッタ打ち、堤防から蹴り落とし…史上最凶の「少年3人」に死刑判決 「大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人」の一部始終
冷情性精神病質の持ち主
判決後、会見に臨んだ川崎さんの父親(61)は、こみ上げる涙を拭いながら、
「これでやっと息子に報告できます。息子も喜んでくれます。見ず知らずの人間に、なぜあれほどひどい目に遭わされなければならなかったのか。今日までとても長かったが、当然の判決が言い渡され、やっと納得できました……」
と語っている。その犯罪は、まさに、
「他人に対して一切の同情や憐れみの感情を抱くことなく、ひたすら冷酷に、非道な行為を続けることができる残忍極まりない人物、つまり冷情性精神病質の持ち主たちの犯罪にほかなりません」(帝塚山学院大学・小田晋教授)
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こうした性向は、その後の公判でも変わらなかった。法廷で遺族を激怒させた、彼らの非道な振る舞いとは何か。【後編】で詳報する。また、死刑確定後14年経ってなお、彼ら3名の刑は執行されていない。それはなぜか。そして、彼らは拘置所ではどのような日々を送っているのか。3名の生まれ育った環境と合わせて【後編】で記す。




