写真一枚で「支持率を下げてやる」は可能? 高市総裁会見前の音声に批判殺到…政治家と写真の切り離せない関係性

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 10月7日、自民党本部内で高市早苗新総裁の記者会見の際、待機する報道陣の「支持率下げてやる」「支持率下げる写真」「支持率下げることしか書かないぞ」という音声がライブ配信され、波紋を呼んでいる。

 当該部分が切り取られたポストは拡散され、8日にはXのトレンド入り。《許されない言葉》《偏向報道》として“音声の主”を探す「犯人捜し」が始まった。すると翌9日に、時事通信社が映像センター写真部所属の男性カメラマンの発言であることを確認、本人を厳重注意したことを発表した。

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 悪意ある写真をセレクトし、印象を操作しようとするなど、冗談、軽口としても許されることではない。だが、はたして1枚の写真に「支持率を下げる」力があるのだろうか……。

「自民党総裁としてこれから写真は山ほど出る。たった1社の1枚の写真で支持率を下げるなどはありえません」

 とは、ソーシャルコーディネーターでネット選挙コンサルタントの高橋茂氏。

「記者もカメラマンももちろん人間。総裁選の結果や、高市さんのことをよく思わない人もいるのでしょう。許されることではありませんが、仲間同士の雑談として、そういった一個人の考えが漏れ出てしまったのでしょうね。是非は置いても、会見場ではよくある風景のように思います」(高橋氏、以下同)

世間の声は

 だが世間では、「厳重注意」のみにおわった時事通信の対応には批判的だ。

《本当は【高市下げを指示してた】のにカメラマンに責任をなすりつけたんじゃないか?》

《処分なしの厳重注意→大したことじゃないと思ってる→普段からやってる。時事通信は信用を失ったということだ》

《再発防止策と業務改善策を》

 と、カメラマンが所属する時事通信社側の責任を問う声、対応に疑問を示す声も少なくない。

「政治家」からも、批判的な意見が相次いだ。元YouTuberで奈良市議のへずまりゅう氏は、時事通信社に直接、電話したとXで明かしていた

《厳重注意では弱いこと第三者機関が調査しないとこれから先も信用できないと伝えておきました。奈良市議のへずまさんが何でこんな質問するのか?と言い訳されましたが国民には知る権利があると言っておきました》

 また、自身も都知事選に出馬した石丸伸二氏もこの件に言及。

《悪意ある写真や見出し、サムネがしばしば現れるのは、職業意識の低さなのでしょうか。これが世論を生み出すなら日本が良くなる訳がないな、と改めて切なくなりました。マスメディアは自らの恥を雪ぐためにも、責任を持って対処すべきです》

 と、厳しい見解を示している。

「石丸さんは過去にも、ご自身の経験として“使われる写真に悪意を感じる”といったことを言っていた。たしかにマスコミサイドは記事の内容に沿った写真を選ぶことはあると思います。ただし、だからといって個人または媒体として政治的な思想をのせて選んだりはしないとおもいます」(高橋氏)

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