写真一枚で「支持率を下げてやる」は可能? 高市総裁会見前の音声に批判殺到…政治家と写真の切り離せない関係性

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「支持率を上げる写真」は

 政治家のイメージ構築における写真の重要性について、高橋氏はこうも言う。

「政治活動には、いまやSNSが欠かせません。政治家たちは“支持率を上げる写真”をアップすることに注力しています。私はコンサルを行う際には『アカウントを作るのはインスタグラムをおすすめします』とお伝えしています。写真がメインとなるインスタは炎上しづらい。一方、文字や映像でメッセージを発信することになるXやYouTubeは燃えやすいので難易度が高いからです」

 本来、政治家であれば武器とすべき「言葉」は封印しても「写真」だけは使う……写真の影響力がいかに大きいか、よくわかる証言かもしれない。高市総裁もインスタで、イメージアップにつながりそうな写真を多くあげている。

 政治家と写真の関係で、真っ先に思いつくのは「選挙ポスター」。票を左右しかねないという意味で、もっとも注力のしどころと言えそうだが……。

「じつは公職選挙法では、ポスターに使う写真は“~年以内のものでなければならない”などの決まりがありません。私の知っている女性候補者で、おそらく20年以上も前の写真を使っている人がいました。毎回、同じ写真を使う候補者もいますよ(笑)」

 ほか、選挙ポスター用の候補の写真を、LINEで複数の「友だち」に送って「もっともイメージがいいと思うものを選んで」と頼んだ議員や、前回の選挙で勝った際のポスターと同じ色のネクタイを使い続ける議員もいるそうだ。

「総裁選前には笑顔講座を受け、メイクレッスンに通う報道がされるなど、ビジュアルの力を重要視していると思われる高市総裁は、記者会見くらいで支持率を下げるような写真は撮られるようなことはないと思います。あえて言うならば、くれぐれもエッフェル姉さんと呼ばれる松川るい議員のような変な写真をSNSにあげないように気をつけていただきたいです」

デイリー新潮編集部

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