「学歴ロンダリング」「実力不足」批判も「ピエロ戦略」で受け流したのに失敗 小泉進次郎農水相の「次」はいつか
メモを見ないと話せない
小泉進次郎農水相は昨年の自民党総裁選同様、今回も戦いを優勢に進めながら途中で転んで座りかけていた総裁の座から転がり落ちた。前回の反省を生かし、今回は期するところがあったとされるが、その心中はいかなるものだったのか――。
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「去年の反省を踏まえ、小泉氏は自民党を分断しかねない選択的夫婦別姓などの政策に積極的に言及することはありませんでした。やはり賛否が分かれた解雇規制の見直しについても踏み込まなかった。そうした面での失点はありませんでしたが、“まだ準備ができていない”などといった声は根強く、本人もそこは意識していました。本人としては“安全運転”を期してのことなのでしょうが、さまざまな場でメモに目を落として話すことも見受けられたこともあって、前向きな評価を受けることはなかったですね」
と、政治部デスク。
とにかく本人が“やりたい”
7日夜には石破茂首相と進次郎氏の父・小泉純一郎元首相らが都内で会食し、その場で純一郎氏は進次郎氏について、「まだ早すぎると思っている」と述べたことなどが報じられた。純一郎氏は過去にも「出馬はまだ早い。50歳を過ぎてから考えれば良いのでは」などと話したことがある。
「純一郎氏のスタンスは一貫していますね。自民党内からも同様に“若すぎる”“早すぎる”“勉強不足”といった反応がありました。進次郎陣営はこれを“世代交代に反対する勢力の見方”と一蹴していましたが」(同)
今回の出馬について、妻・滝川クリステルさんの反対もあって、そもそも前向きではなかったとの見方もあったが……。
「それはないですね。出馬しないという選択は全くありませんでした。林芳正氏陣営から出馬辞退を迫られたとの話も実際ありましたが、それをまともに受け止めた形跡はなさそうです。とにかく本人が“やりたい”ということで話は進んで行ったと受け止めています」(同)
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