「学歴ロンダリング」「実力不足」批判も「ピエロ戦略」で受け流したのに失敗 小泉進次郎農水相の「次」はいつか

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敗因は何だったのか

 何が敗因だったのだろうか。

「陣営はやれることをやったと思います。加藤勝信財務相ら見栄えの良さそうな経験豊富な重鎮を支持者に並べ、政策的に齟齬のないように木原誠二氏ら官邸勤務経験のある実力者に陣営ど真ん中で動いてもらうなどし、これ以上できない戦いをしたと胸を張っているようです。“絶対勝てる”との慢心に足をすくわれたと言えるかもしれませんが、それも結果論の1つでしかないでしょう」(同)

 小泉氏は今回の戦いをどのように見つめていたのだろうか。

「“学歴ロンダリング”とか“メモ頼りの回答”“担がれる神輿は軽いほうがよい”などといった世間やSNSの反応についてよく知っていました。それ以外についてもおおむね見られたのが“能力不足”という点でしたが、本人は“意に介さず”だったと聞いています」(同)

 言いたい人たちにはとりあえず言わせておけということだったのか。

ピエロを演じる

「そういうことでしょうね。ピエロを演じると言いますか、総裁選が終わるまでは世間が言うようなキャラクターをあえて演じるとまではいかなくても否定せずに振る舞い、無事に当選すれば徐々に自分らしさを出していくという作戦でした」(同)

 肝心の「打ち出す可能性のあった小泉氏らしさ」は見えてこないが……。

「父・純一郎氏の郵政民営化のように進次郎氏の場合、強くこだわる政策はないのでは。本人の掲げた政策も無難と言えば無難、総花的なものになっていましたしね。ただ、当選後しばらくは政権の安定運営を心掛け、タイミングを見計らって規制緩和に関連する政策を実現していっただろうと見ています」(同)

 昨年の総裁選に敗れて以降、選挙対策委員長、農水相として表舞台に立つ一方で、仲間のために汗をかく姿が評価されていたとの見方もある。

「仮に次期総裁選を見据えた動きであったとしても、そういった姿勢は党内の“進次郎評”を良い方に変えていたことは事実です」(同)

 本人の掲げる長所は「最後まで諦めないところ」。次の総裁選はいつになるだろうか。

デイリー新潮編集部

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