「パソコンを打つだけで手に激痛が…」 「高市早苗」新総裁が苦しめられた「関節リウマチ」 本人が明かしていた「車イスも覚悟」の過酷すぎる闘病

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関節が破壊され

 高市氏が振り返る。

「最初に異常を感じたのは、2009年の総選挙の前でした。1日500軒くらい訪ね歩いているうちに、膝に激痛を感じ始め、手の指の曲げ伸ばしも上手くいかなくなった。一日中歩き回り、何百人もと握手するから手足が痛くなるのかな、という程度に考えていました。ところが選挙から数カ月経った頃、あまりに関節が痛むので病院で診てもらったら、関節リウマチの可能性が高いと言われました。最初はショックでしたね」

 この時は、血液検査で異常が見られたものの、まだ関節の破壊は確認されていなかった。ともあれ、薬の服用を開始したが、

「膝の激痛は変わらず、議員会館の廊下で立ち止まり、息をつくこともあった。痛み止めも飲んで病気と付き合っていますが、昨秋から症状が進行しているのではないかと感じ始めました。当時は党の広報本部長でしたから、年末の総選挙に向けて党の政策広報文書を作らなければならず、パソコンを打つと激痛が走る。改めて精密検査をしたところ、手関節の骨浸食が見られるということでした」

 多忙を極め、7月の参院選までは通院時間の確保もままならないと語るが、

「これ以上、足が悪くなってしまった場合は、車イスも覚悟している。八代英太先生(元郵政相)も車イスに乗って活躍しておられました。立法活動なら、充分に続けられると思います」

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 その後、車イス生活にはならなかったものの、冒頭で記したように、関節をひとつ失うほどの苦しみを味わった高市氏。その症状を緩和したのは、良薬との出会いだったようだ。

 2019年にも、「週刊新潮」は彼女の病状について取材。その際、高市氏はこう答えている。

〈現在も治療中ですが、薬を替えたところ、症状が改善しましたので、仕事には全く影響ありません〉

 秘書も補足して述べている。

〈確かに、以前はかなり辛い時期がありました。病院を替えたり、毎週自分で注射を打ったり、何種類も薬を飲んだりと。でも良い薬に出会えたことで、今は週1回薬を飲み、月1回通院する程度で済んでいます〉

 この「良い薬」こそが、高市氏がXで述べた「大阪大学の薬」のことを指しているのだろう。これがなければ、総裁への道はもしかしたら閉ざされていたのかもしれない。

 新総裁の知られざる闘病記。今総裁選での彼女の公約の中には、「『女性の健康』ナショナルセンター機能の構築の推進」が掲げられている。

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