【べらぼう】生田斗真「一橋治済」を怒らせた「松平定信」 堅物が絶対受け入れなかった決定打

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松平定信政権が6年で終わった理由

 倹約と風紀の取り締まりの徹底に一直線の松平定信(井上祐貴)。このところNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の登場人物のなかで、よくも悪くも、一番インパクトがあるのではないだろうか。しかし、定信が強力に推し進めた「寛政の改革」は、彼が天明7年(1787)6月に老中首座に就任してから、6年しか続かなかった。

 定信の改革が頓挫したのは、武士も民衆も、窮屈を強いられて反発したことが原因の一つとされる。「白河の/清きに魚も/棲みかねて/もとの濁りの/田沼恋しき」という有名な狂歌が象徴している。...

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