スープ鍋に人間の頭部…香港モデル「バラバラ殺人事件」が「お化け屋敷」に 有名テーマパークが“不謹慎すぎる展示”を即撤回
「さすがに不謹慎」の声が続々
現時点で、逃亡ほう助罪の2人は懲役6カ月の判決が確定し、犯人蔵匿容疑の1人(元夫の父親の愛人)は保釈中だ。司法妨害罪に問われた1人(元夫の母親)は9月30日に有罪判決を受け、10月28日に判決が言い渡される。殺人容疑の3人(元夫、元夫の父親と兄)はいまだ裁判が続いており、世間の関心は薄れていない。
確かに近年の香港を代表する猟奇事件だが、発生からまだ2年半しか経っていない。メディアがお化け屋敷の件を報じると、「さすがに不謹慎」との声が相次いだ。ある立法会議員は「香港の深い傷」を思い出させ、死者への敬意を欠いていると批判。裁判に影響する可能性も指摘し、オーシャンパークにコーナーの変更を呼びかけた。
世間の反発を受けた園側は、翌日にコメントを発表。「すべてはフィクション」と説明したうえで、「一部のコーナーについての意見を真摯に受け止め、速やかに変更」したことを明らかにした。コーナーの詳細が公になってから1日足らずでの即撤回である。
実話をもとにした香港のホラー作品といえば、1993年の映画「八仙飯店之人肉饅頭」が日本でも有名だ。1985年にマカオで発生した一家殺人を大幅に脚色しているものの、事件から8年後の封切りには独特のスピード感がある。とはいえ、さすがの香港も今回の一件は「早すぎる」と判断し、即撤回の幕引きとなった。






