アイドルってこんなにすごいのか…「タイムレスマン」プロデューサーが「アイドルこそテレビ界最強のエンターテイナー」と断言する理由
特番の裏番組は「格付け」
その一方で、気になることがあった。新メンバーの5人、特にSTARTO ENTERTAINMENTの外から加わった橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝の3人はバラエティ経験がほぼゼロと言っていい。生粋のバラエティ畑のテレビマンである当麻氏に、「不安はなかったですか?」と問うと、若干の間を置いて、「ありましたよね」と明かす。
「できなくても、それは仕方がないと割り切っていました。ですが、収録を重ねるうちにメンバー同士が補完し合うようになっていった。メンバーに気付いてほしいところもあったので、『反省会』を早いタイミングで企画したところもありました。その影響か、それを機に橋本君はめっちゃ伸びた(笑)。ペットボトルを投げて、回して、立たせるだけのシンプルな企画『立道』は、橋本君考案の企画ですが、感情を爆発させている姿を見て、それでいいんだよって」(当麻氏)
「タイプロ」では、幾度となく「殻を破れ」と言われてきた橋本が、「タイムレスマン」で、再度、殻を破る。「タイプロ」を見ていた人の多くは、きっと「まだこの続きを見ていたい」と思っていたはずだ。人が成長していく姿を、毎週追っていた視聴者は「タイムレスマン」にその幻影を見ているところがある。だからこそ、彼らががむしゃらにバラエティに体当たりしているだけで、私たちの思いは成就する。
記念すべき初の特番となる「土曜プレミアム」では、timeleszメンバーと番組のさらなる飛躍を願って、日本屈指のパワースポットとしても有名な「伊勢神宮」を目指す。だが、一筋縄ではいかない。伊勢までの道中、メンバーがリタイアしていく“脱落旅”だという。しかも、裏番組は、蜜谷氏が「難攻不落」と評する大人気番組「芸能人格付けチェック」が放送される。
「菊池君は、timeleszを国民的グループにしたいと話しています。となれば、大げさに聞こえるかもしれませんが、『タイムレスマン』も国民的番組にしていきたい。深夜帯とゴールデン帯では、見ている人の数はもちろん、見ている人の種類も違います。Netflixを見たことがないようなおじいちゃん、おばあちゃんも楽しませるのがゴールデンの番組です。そういう人たちにも支持されないと国民的アイドルとは言えないと、菊池君にも伝えています」(蜜谷氏)
「ゴールデンとは言え、『タイムレスマン』の面白さはしっかり残しています。例えば、脱落を決める際に行われるゲームとして「立道」を行ったり、彼らの魅力が伝わる内容になっている」(当麻氏)
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