アイドルってこんなにすごいのか…「タイムレスマン」プロデューサーが「アイドルこそテレビ界最強のエンターテイナー」と断言する理由
「ここまで本気でやるんだなと驚きました」
アイドルグループを輝かせながら、テレビの面白さを届けられないか――。満を持して誕生したのが、「タイムレスマン」だった。
「菊池君がものすごい覚悟を持って、新メンバーオーディション『timelesz project -AUDITION-』(通称「タイプロ」)に臨んでいることも分かった。その熱が伝播したというか、僕も新体制 timeleszの魅力を届けたいと思いました」(蜜谷氏)
「タイムレスマン」の演出は、同期である当麻晋三氏に託すことにした。「長年にわたり、『めちゃ×2イケてるッ!』などを担当してきた経験豊富な当麻であれば、彼らの魅力を引き出してくれる」と蜜谷氏が信頼を置くように、「タイムレスマン」は放送が始まるや、すぐさま注目を集め、SNSなどでも話題の的となった。
「『タイプロ』の大反響もあって、番組が注目されるだろうとは分かっていました。裏を返せば、失敗はできない。ですが、第2回(4月27日放送回)の腹筋運動をする企画で、菊池君がすさまじい回数の腹筋運動をした。この番組にかける、彼の本気度がスタッフにも伝わり、『タイムレスマン』は間違いなく良いバラエティになると、僕は確信しました」(蜜谷氏)
その様子を間近で見ていた、演出・当麻晋三氏が振り返る。
「ここまで本気でやるんだなと驚きました。僕はこれまでアイドルグループの冠番組を担当したことがなかったから、手探りなところがあった。ですが、菊池さんの姿勢を見て、スタッフ全員、気が引き締まった。以来、収録中の timeleszの面白ポイントを、ディレクターみんながいろいろと共有するようになったんですよ。“このときの〇〇君が面白かった”とか“逆にヒドかった”とか(笑)。そうした意見がたくさん集まったので、 第5回(5月18日放送回)、第6回(5月25日放送回)に『反省会』としてアウトプットしたんです」(当麻氏)
「反省会」は、5月18日放送の前編の見逃し配信が1週間で159万再生を記録するまでに(※配信数はTVer DATA MARKETINGにて算出。TVer・FODの合計値)。深夜バラエティ番組としては異例とも言える数字を叩き出したことが、番組人気を加速させる追い風となった。
「『タイムレスマン』は、『タイプロ』同様、周囲の人に熱が伝播する不思議な番組です。先日も、1年目のADが、“この番組をやれて幸せです。まだまだ足りない部分もありますが、これからもお願いします”と、僕にLINEを送ってきた。長年、この仕事をしていますけど、1年目の子がわざわざ文章で伝えてくるなんて初めてのことでした。7割くらいは、初めて組むスタッフなのですが、みんな、この番組を盛り上げようと躍起になっている。timeleszの礼儀正しさや一生懸命さが、スタッフ全体のモチベーションを高めているんですよね」(当麻氏)
[2/4ページ]


