全力で、汗をかくアイドル「timelesz」の冠番組に熱視線 「タイムレスマン」総合演出がメンバーに伝えた「8人の魅力を最大限に引き出す」アドバイス

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

「“それでは違うんじゃないですか”と指摘しました」

 そのうえで、 当麻氏が心がけたことがあったという。

「3回目の収録のときだったと思います。8人のメンバーに、アドバイスというか、こうした方がいいんじゃない? とちょっと強めに伝えたことがありました。それまでの収録を見ていると、菊池さんが“オレ、ヤダよ~”といったリアクションをすると、他のメンバーも追従して、“俺もヤダ”といったリアクションになることが多かった。そうなってしまうと、8人の集合体として面白くない。“それでは違うんじゃないですか”と指摘しました」(当麻氏)

「タイプロ」では、各メンバーの個性と魅力がこれでもかというほど、ほとばしっていた。みんなバラバラだけど、「新メンバーになる(新メンバーと仲間になる)」という同じ目的に向かって走っていた。その姿が、視聴者の心を掴んだ。

「ヤダっていう人もいれば、やってやろうじゃんっていう人もいる。それを眺めて出方をうかがっている人もいる。いろんなキャラが飛び出るから面白い(笑)。でも、何かが決まれば、そのときはみんなでそれに向かって必死になる。そういう番組を目指したかった」(当麻氏)

 当麻氏が、生粋のバラエティ畑出身だと先述した。約20年のキャリアの中で、もっとも多くの時間をささげたバラエティ番組が、『めちゃ×2イケてるッ!』(以下、『めちゃイケ』)だった。12年間携わり、その間には岡村隆史の休養、新メンバー加入も経験した。Sexy Zone~timeleszと重なるところがあるのは気のせいか。

「『めちゃイケ』って、それぞれの個性がとがりすぎているくらい突き抜けていた(笑)。岡村さんが“やろうや”って言う隣で、加藤(浩次)さんが“やらねぇよ”って突き放し、それを光浦(靖子)さんが知らん顔して、濱口(優)さんが大笑いしている。やっぱり、多様なキャラクターの存在こそバラエティの醍醐味だと思うんですよ」(当麻氏)

次ページ:ドキュメンタリー性に突出したアイドル

前へ 1 2 3 4 次へ

[3/4ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。