全力で、汗をかくアイドル「timelesz」の冠番組に熱視線 「タイムレスマン」総合演出がメンバーに伝えた「8人の魅力を最大限に引き出す」アドバイス

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「timeleszメンバーのトリセツ的な番組」

「『ドッキリGP』をご覧いただいている皆さんなら分かると思うのですが、『ドッキリGP』では、総合演出の中川(将史)と菊池君のやり取りも一つの見どころです(笑)。菊池君は負けず嫌いなので、必ず中川の一言に応酬してくる。当麻であればtimeleszのメンバーとそうした応酬ができると予感した」(蜜谷氏)

 では、“矢が立った”当事者である当麻氏は、どう感じていたのか? 本人が当時を振り返る。

「僕はこの話をもらってから初めて『タイプロ』を見て、その魅力に一気に引き込まれた。半面、反響や影響力がすさまじかったから、プレッシャーもとても感じました(苦笑)。しかも、僕はこれまでアイドルグループの冠番組を担当したことがない。上昇気流に乗っているグループの冠番組ですから、コケさせてしまったらどうしようって」(当麻氏)

 2025年2月15日。timeleszの新メンバーとして、寺西拓人、原嘉孝、橋本将生、猪俣周杜、篠塚大輝の5人が加わった。最終審査が行われた有明・東京ガーデンシアターの客席から進行を見ていた当麻氏は、「5人も加わるとは思わなかった」と目を丸くしたと明かす。この結果を受け、番組の方針をどうするか、再び蜜谷氏と当麻氏はブレインストーミングを行ったという。

「新番組は深夜帯での放送が決まっていましたが、会社としては、ゴールデンに上がれるような企画をやってほしいと。それは、どの番組でも言われることなんです。その方針に従うなら、ゴールデンでも数字が取れそうな企画にtimeleszを当てるのが、一般的な作り方です。ですが、あれだけの覚悟を持って新メンバーを入れて、新体制となったtimeleszですから……彼らが輝く企画にしたかった。企画ファーストでなく、timeleszファーストにするべきだろうと。番組の枠はすでに確保していたので、僕たちのわがままを通そうと」(蜜谷氏)

「『タイプロ』を見ていない人もいるわけじゃないですか。『タイムレスマン』からtimeleszを知る人もいる。そう考えたとき、まず8人がどういうキャラクターなのかが伝わる番組にしようという思いがありました。言うなれば、timelesz各メンバーのトリセツ的な番組ですね。『タイプロ』の魅力の一つに、彼らの人間性があったと思います。timeleszがカッコいいのに熱くて面白いということは分かっていたから、その魅力は番組でも通底させたかった」(当麻氏)

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