生まれ育ちや出身校は違っても…「同じ年に生まれた」者同士が初対面でも盛り上がれるのはナゼか

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 少子高齢化が問題視されているが、第二次ベビーブーム最盛期の1973年生まれは約209万人と大所帯である。この第二次ベビーブーム世代が子どもをあまり作らなかったことが現在の少子高齢化に繋がっている。「団塊ジュニア」「就職氷河期世代」「ロスジェネ」と呼ばれるこの世代は、競争が激し過ぎて、子どもを作る余裕がなかった人が多いのもまた事実である。【中川淳一郎/ネットニュース編集者】

しらける茂木氏の選挙公約

 それでも口さがない人からは時折「お前らが子どもを作らなかったから今の状況にあるんだ!」と非難されることがあるわけで、「だったら政治がなんとかその時に対策をしておけよ!」と言いたくなるのが正直なところだ。自民党総裁選への出馬を表明した茂木敏充氏は、Xにこう投稿したが、しらけた。

〈このドン底を立て直すために、私は2つのお約束をします。一つは、この国をV字回復させること。そしてもう一つは、回復への基盤づくりをした上で、次世代へバトンを渡すこと。この逆境を立て直すためには、確かな実績と経験が必要です。あらゆる批判を覚悟で2年間で再生への道を切り開き、景気回復を実感していただきます。

 そして基盤を立て直した後には、多くの若手人材を登用し、この国の未来を担う次世代へバトンを渡します。この素晴らしい国日本には、まだまだポテンシャルがあります。今こそ日本を立て直し、奇跡の大逆転へ。「必ず結果を出します」〉

 社会情勢、世界情勢は刻々と変化するのに「2つのお約束」「必ず結果を出します」とはよくぞ言えたものである。一寸先は闇なのだ。そして、我々は自分の利益ばかり考える国会議員によりどれだけ振り回されたか? 郵政民営化で幸せになったか? 新型コロナ騒動の際の行動制限は本当に意味があったのか? 衰退途上国の日本がODAでカネを他国に注ぎ込んで、日本人に何のメリットがあったのか? さらに、そんな状況を尻目に、自民党の国会議員は裏金を獲得しまくったではないか。

 そうした疑念を我々第二次ベビーブーム世代は持っているのだが、正直「この時代に生まれて損したな」と思う気持ちはあれど、不思議な感覚なのだが「仲間が多くていいな」という気持ちもあるのだ。

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