朝ドラ「あんぱん」主人公はなぜ、妻? 「やなせたかし」ではない理由と好調を支えた脚本戦略
視聴率的には成功
朝ドラことNHK連続テレビ小説「あんぱん」が大詰めを迎えた。あらためて考えてみたい。どうして主人公はやなせたかしさんをモデルとする柳井嵩(北村匠海)ではなく、妻の暢さんがモデルののぶ(今田美桜)だったのか。また、蘭子(河合優実)のモデルは脚本家の向田邦子さんという話はどうなったのだろう。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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「あんぱん」が視聴率的な成功を収めるのは確実だ。歴代最低だった前作「おむすび」の全回平均視聴率は個人7.4%(世帯13.1%)だったのに対し、「あんぱん」は9月第2週の終了時点で個人約9.0%(世帯約16.2%)。...


