デビュー16年目「有村架純」が映画界の大黒柱に 抜群の演技力とノンスキャンダル
映画界を支える存在に
デビュー16年目の有村架純(32)が、映画界の大黒柱になっていた。2021年からの僅か5年間で話題作ばかり11本も出演。現在も福山雅治(56)の主演作「ブラック・ショーマン」でヒロインを務めている。なぜ、映画界は有村を求めるのか。【高堀冬彦/放送コラムニスト、ジャーナリスト】
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有村がこの5年間で出演した映画11本の内訳は主演が3本。ヒロインが4本。残りの4本も大きな役ばかり。映画界の屋台骨を支える存在になっている。
映画界における2010年代までの有村は、「ラブストーリーの女王」と呼べる存在だった。坂口健太郎(34)とダブル主演した「そして、生きる」(2019年)や神木隆之介(32)とダブル主演した「フォルトゥナの瞳」(同)など秀作ラブストーリーへの出演が相次いだからだ。
2020年代に入ると有村のラブストーリーはめっきり減り、菅田将暉(32)とダブル主演した「花束みたいな恋をした」(2021年)しかない。代わりに大人向けのヒューマンストーリーへの出演が増えた。
有村は「花束みたいな――」で日本アカデミー賞最優秀女優賞に輝くなど高い演技力で知られるから、ヒューマンストーリーでも引く手あまたになっている。観る側に感動を与えるヒューマンストーリーは俳優がうまくないと困る。演技力の乏しい人を起用すると、感動させようとする場面が台なしになりかねない。
なぜ、有村がうまいと言えるのかというと、どの作品も役柄の人物にしか見えないから。簡単なようで難しい。有村はさまざまな人物を巧みに演じ分ける。だから相次いでラブストーリーに登場しようが、観る側に既視感をおぼえさせなかった。
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