住友家令嬢と6日間の“逃亡”…令嬢ばかりを狙った「戦後初の誘拐犯」、24年後に明かした内幕「ときどき思い出しますよ。結婚したかなあって」
昭和の有名な誘拐事件
終戦を迎えた1945年を境に3回も少女を誘拐。しかも狙ったのは、混乱期にあっても女中や運転手が送り迎えをするような“良家の子女”ばかり。そのうちの3つめの事件、住友家令嬢の誘拐は1946年9月17日に発生した。犯人Hの逮捕と令嬢の保護はそれから6日後のことである。
当時大きく注目された「連続少女誘拐事件」は、その後も昭和の事件をテーマとした書籍になどにたびたび登場する。令嬢ばかり狙うという傾向はもちろん、誘拐された側が犯人を「お兄ちゃん」と呼ぶなど、恐怖心をみせなかったという奇妙さゆえだ。...

