「私が留守番電話を入れた時間に、向田さんは飛行機事故に…」 黒柳徹子さんが明かす、向田邦子さんとの秘話 今でも作るという「向田さん直伝のレシピ」とは
【全2回(前編/後編)の前編】
黒柳徹子さんが上梓した『トットあした』(新潮社)は、出会った人たちの言葉を振り返りながら半生をたどり直した自叙伝だ。同書で紹介された3人の女性にまつわる、今では失われたような豊かで、人間くさくて、明るいエピソードを改めてご本人が語ってくれた。
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“禍福はあざなえる縄のごとし”という言葉の意味を確認したのが、向田邦子さん(作家、脚本家)と交わした最初の会話でした。
お会いしたのはTBSのスタジオで、向田さんがあるラジオドラマのシナリオを書いていて、私はそれに出演していました。...

