名医ランキングは参考にならない? 延命のために高額の医療費を使うべき? 医者と患者は「がん」とどう向き合うべきか 里見清一×川上未映子

ドクター新潮 ライフ

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『患者と目を合わせない医者たち』(新潮新書・6月刊)を上梓した里見清一医師に、母親を膵臓がんで亡くした作家の川上未映子さんが、ご自身の体験をもとに疑問に思ったことを尋ねてみた。医者と患者は「がん」とどう向き合うべきか。対談内容は示唆に富む。

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川上 2年半ほど前に母が膵臓がんになり、昨年春に亡くなったのですが、当時、手術もできない状況で、恐慌状態に陥りました。私は40代半ばでしたが、がんについて全くの無知で、それでがんに関する本をたくさん読み、ある人の紹介で里見先生にもお目にかかりました。...

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