「外遊から帰ってきたところ、突然拘束され…」 中国共産党幹部が“ナゾの失脚”

国際 中国

  • ブックマーク

日本との浅からぬ縁

 アメリカを代表する経済紙、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国の中枢の動向にもアンテナを張り、時折びっくりするような特ダネをスクープする。そんなWSJが、共産党中央対外連絡部長の劉建超氏(61)の身柄拘束を報じたのは、8月9日(アメリカ時間)のことだ。

 中央対外連絡部といっても一般にはなじみが薄いが、共産党の外交部門で、略して「中連部」と呼ばれる。共産党が政府を指導する中国にあっては、外交部(外務省)より格上とされる組織だ。そのトップである劉氏が7月下旬、外遊から帰ってきたところを捕まえられてしまったというのだ。...

つづきを読む