麻生太郎氏が次期首相として目をつける“女性候補”とは ゴルフ仲間で「“あのオンナは酒が強いな”とご満悦」
勝ち馬を模索する麻生氏
小泉政権下では、当時幹事長だった安倍晋三氏が2004年の参院選敗北の責任を取って辞任したものの、幹事長代理に就任した。同じ方式で、森山氏を政権運営に引き続き関与させようというのだが、
「その場合も幹事長の後任人事の問題は残ります。結局、人事に行き詰まり、首相が辞任に追い込まれる可能性は否定できません」(青山氏)
総裁選となれば、今のところ小泉進次郎農水相(44)、高市早苗前経済安保相(64)、小林鷹之元経済安保相(50)、林芳正官房長官(64)、茂木敏充前幹事長(69)らが手を上げるといわれるが、
「各自、帰趨を制すのは麻生派だと理解しています。ほかの旧派閥が瓦解する中、麻生派は現在も約40人の集団を維持していますから。先月の時点で茂木氏や高市氏が総裁選での支援要請の目的で麻生氏と会談を行ったほか、今月6日には小泉農水相も国会内で30分以上、麻生氏と話し込んでいます」(前出のデスク)
麻生氏自身は現在、勝ち馬を模索し、身内にも意中の候補者が誰か明言を避けているというが、
「麻生氏は周囲に“早く枠組みだけは示さねば”と語っています。頭の中にあるのは、玉木雄一郎代表(56)率いる国民民主党との連立です。国民民主の支持母体である連合傘下の4産業別労働組合を取り込み、選挙でその組織力を活用したいとの思惑があるのです」(同)
連合が「のめる」か
麻生派の源流は宏池会である。宏池会会長だった大平正芳元首相の地盤を引き継いだ玉木氏と“大宏池会”をつくろうというのだ。
「実際、岸田政権下では麻生氏と茂木氏が中心となり、国民民主を連立に取り込もうという動きがありました。一方、菅義偉元首相(76)や森山氏は水面下で日本維新の会との連立を模索しています。麻生氏が菅氏・森山氏を抑え、今後も党内で影響力を維持するためにも、国民民主と連立交渉できる候補者の擁立が不可欠です」(前出のデスク)
この点で重要なのは、連合が「のめる」候補者であることだ。連合は“非自民、反共産勢力の結集”を掲げてきた歴史があり、岸田政権下での国民民主の連立入りにも反対しているが、
「今はトランプ関税で自動車産業などが打撃を受けており、労使協調の機運が高まっています。国民民主の連立入りを容認する可能性はある。とはいえ、連合は消費減税には慎重な立場で、雇用を守るためには、中国と余計なあつれきを生む人物も願い下げ。連合からすると、減税派の玉木氏や対中強硬派の高市氏は首相にふさわしくないのです」(同)
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