「韓国と北朝鮮の代表が同じ茶席で自然とお茶を…」 茶道裏千家「千玄室さん」が考えの違う人々の心をも動かせた理由

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 物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は8月14日に亡くなった千玄室さんを取り上げる。

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 茶道裏千家の千玄室さんは、十五代家元、千宗室としての名の方がなじみ深いことだろう。1964年に父から家元を継承し、2002年、79歳で長男に代を譲っている。

 京都で30年以上の交流があった宗教学者の山折哲雄さんは振り返る。

「茶道の域を超えて社会に大きな影響を与えていました。...

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