「誰かに勝ちたい」ではなく「自分がこうありたい」 一度きりの人生だからこそ挑戦を続けた「藤村志保さん」の強さ

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 物故者を取り上げてその生涯を振り返るコラム「墓碑銘」は、開始から半世紀となる週刊新潮の超長期連載。今回は6月12日に亡くなった藤村志保さんを取り上げる。

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 藤村志保さん(本名・静永操)は、古風な日本女性を演じれば彼女の右に出る者はいない、と称賛された。しとやかで奥ゆかしい、そして芯の強さも秘めた様子が自然に伝わってきた。

 40年以上にわたる親交があった、ジャーナリストの櫻井よしこさんは思い返す。

「初めてお会いした時、上品で端正な美しさに見とれてしまいました。...

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