出版業界では令和のいまも珍しくない「手書きの原稿」「赤ペンで修正」 データだけでのやり取りがかえって“非効率”な理由

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 こんにちは。新潮社校閲部の甲谷です。

 さぁ、今週もクイズから行きますね。

 前に出題した「代用字」について。例えば「年令」の“令”は代用字で、本来は「年齢」です(「年令」がダメというわけではありません)。では、以下の熟語における本来の表記はそれぞれ何でしょうか? 

 1.格好 2.編集 3.包帯 4.布団 5.戦没

 さて、これまで3回にわたって、校閲とAIの関係について考えてきました。校閲における3要素のうち「ファクトチェック」と「素読み」についての検証を終えましたので、今回は最後の要素「合わせ」をAIが担えるのか、考察したいと思います。...

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