気を遣うのは“食事”“恋愛”そして“排泄介助”…「介護職員」が明かす過酷すぎる現場の実態
要介護者20年で3倍
誰もが年を取る。いつか多くの人が、家族以外の誰かの手を借りることになる。それが「介護職員」だ。
しかし、この業界も時流に漏れず、深刻な人手不足に喘いでいる。その大きな要因は、他でもない少子高齢化だ。他業種以上に、少ない若者が文字通り“高齢者を支える現場”になっている。
厚生労働省の調査によると、要介護(支援)認定者数は年々増加し、令和4年には697万人に。20年で3倍近く増加している。一方、支える側の介護職員の数は、令和4年の時点で約215万人。...

